株主のみなさまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ここに、当社2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)における業績のご報告をさせていただくにあたり、ご挨拶を申しあげます。
当事業年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行など社会環境の変化に合わせて経済活動の正常化が進み、個人消費やインバウンド需要が回復し、景気回復の動きが継続しております。
市場環境としては、当社グループの主要な市場である半導体関連市場において、特にパソコン・サーバー需要の減速に伴う部品調達の調整や製品の在庫調整の動きが継続している一方で、メモリー価格の上昇も始まり、企業の設備投資やシステム投資に関連する製品・サービスへの需要には一部回復が見え始めております。
このようななかで当社は、デジタル分野での他企業との連携やM&Aを進めることでコンソーシアム(共同体)を形成し、シナジーを創出して企業価値を高めていく「デジタルコンソーシアム構想」を成長戦略として位置付け、「デジタルコンソーシアムで未来の社会を創造する」というビジョンを推進しております。
当事業年度におけるセグメント別業績はデジタルエンジニアリングのROM書込みサービスが数量増、単価上昇により大幅な増収増益となり、連結業績に大きく寄与いたしました。また、デジタルデバイスは自社ブランドのメモリーモジュール製品を中心に利益率が向上した結果、営業利益率は前期を上回ったほか、ICTプロダクツは仕入れや販売戦略の見直しによる利益率の向上と前期後半より取り組んでいる販管費削減効果により、営業利益は前期から大きく改善しました。
以上の結果、売上高は19,018百万円で前年同期比15.8%減となりましたが、営業利益は1,235百万円(前年同期比52.5%増)、経常利益は1,224百万円(前年同期比36.8%増)とそれぞれ過去最高益に迫る水準となりました。当社グループ取引先の民事再生手続開始による特別損失248百万円があったものの、連結子会社クレイトソリューションズの全株式譲渡による売却益1,278百万円等により、親会社株主に帰属する当期純利益は1,483百万円(前年同期比151.1%増)と過去最高益を達成しました。
株主のみなさまにおかれましては、今後ともより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
代表取締役会長兼グループCEO
若山 健彦
代表取締役社長兼COO
相澤 均